新書判の出版本のお仕事を頂いたお客様から「表紙カバーを印刷しているところの写真を撮りに行っていいですか？」と相談があった。理由は自社発行の新聞の広告に使いたいとのこと。
「ええ、いいですよ」と答えたものの、一番の問題は相談があった日に印刷予定が入っていたので間に合わない可能性があることだった。会社に戻り確認したらちょうど印刷が終わったところだったので、代わりに私が撮影してお客様にメールで送ることにした。
中学、大学と一応写真部に在籍していたものの最近はきちんとした写真など撮っていない。この日も会社のデジカメ、Canon Power Shot 50でパチリ、パチリ。オートフォーカスというのは自動焦点で便利だが、一度でも写真を趣味にした者にとっては合したいところにきちんとピントが来ないのでどうにも歯がゆい。絞りもシャッタースピードも自動だ。つまり自分の腕の見せ所なんてない。強いて言えばアングルくらいかと思い、本のタイトルと著者の写真が写るようにした。

何カットか撮ってパソコンで確認。心配だった露出は Photshopで少し補正した。ピントは甘いが仕方がない。「使ってもらえるかどうか分かりませんが。。。」とお伝えしてお客様に送ったが、デザイナーさんのお陰でちゃんと広告に出来上がった。さすが、である。

でも考えればこんな早業が出来るのもデジカメ、パソコン、インターネットのお陰だ。仕事を通してお客様と色々な経験、喜びを共有出来る。実に楽しいものだ。