日本印刷技術協会発行の「オフセット印刷の変動要素230」という本がある。協会の書籍案内には、これは印刷オペレータのためのトラブル対処法のハンドブックのようなもので、「豊富なカラー写真やイラストなどでオフセット印刷のトラブル対処法を視覚的にわかりやすく解説。」とあった。
営業の私が読んでも別に印刷のトラブルの対処をする訳でないので意味がないようなものだが、どんなトラブルがあって、どんな対処法があるのか興味があったので読んでみた。
今までにも知っていた「ゴースト」「乾燥不良」「用紙のトラブル」「季節によりおこるトラブル」など、理由も対処法もその限界も分かりやすく書かれてあった。ほかにも機械の調整や設定も色々あることが分かり、オペレータの大変さも分かった。
この1冊を読むと、増刷も前回の印刷と全く同じ色で印刷出来る訳がないことが分かる。それでも色のうるさい印刷物の増刷をするときは前回と同じ機械で印刷することが絶対で、それには納期も頂かないと印刷予定が混んでいる時は対応出来ない。ーーー理由を知り、トラブルを未然に防ぐ。お客様に説明をし、理解してもらうことも営業の努めだ。
そんなアドバイスをお客様に出来ると思ったので、今ほかの営業にも回覧している。