さて、前のブログの続きの話です。
3.デザイン代の捉え方
デザイン料金の説明で実はこれが曖昧、厄介な問題No.1だと言うのは、デザインという作業にどれだけの工程が含まれているか?が分かりにくいからだ。
本来のデザイン作業というのは、元の原稿をいかに分かりやすく、見栄えのいいグラフィックにするか、だと思う。が、ここで問題なのは、元の原稿である。元の原稿がプロのコピーライターが作ったり整理したもので、写真もプロのカメラマンが撮影したものなら多分問題ない。が、そんな原稿などもらえないことが多い。そうすると、その原稿をそのままデザインできるか?ということになる。
つまり、デザインの作業に入る前に原稿を見直し、整理し、コピーのリライト作業をすることが必要な場合がある。
テキスト入力、DTP編集作業もすることが多い。
また、写真も本来製版でしていたスキャニング、CYMK変換やレタッチ作業もしている場合が増えてきた。
イメージフォトも予算の都合で撮影や借りることが出来ない場合は、イメージ画像も作成する。これは場合によっては素材探しから、合成加工などかなりの時間がかかる。などなど実際、デザイン料金の中身には曖昧な工程が含まれてしまうことがあるのだ。
例えば、
[Aのデザイン料金]の中身
1.支給データをレイアウトデザインするのみ。(DTP編集、製版作業は別項目料金で計上)
[Bのデザイン料金]の中身
1.原稿整理(原稿内容について打ち合わせ)
2.コピーリライト、テキスト入力
3.素材探し
4.画像加工(イメージ画像作成)
5.プレゼン用デザインカンプ仕上げ
6.写真変換(製版作業)
7.DTP編集(編集訂正、製版作業)
と、いうような感じになる。かなり工程(手間)が違うのだから、料金が違うのも分かっていただけるのだが、見積もり時点ではなかなか分かりにくいことがあるのも事実だ。
営業でいつも言っていることがある。
「チャーハンを作るとき、入れる具が決まっているか、具の吟味、仕入れから考えて作るかの違い」。
結局、どれだけ時間がかかるか、かけるか、で違うのだ。
やっぱりわかりにくいかなぁー。