このホームページを見てご発注頂いた「会社案内」がいよいよ印刷になった。お客様は仕上がったデザインを大変満足しているとのことだが、実は黒ベタ見通しや写真の微妙な色調再現など印刷にとっては難しいデザインになっている。これで校正と本刷と厳密な色再現を求められるなら、本音を言えばデザインを少し変えてもらいたいくらいだ。
本機校正をし、チェックを受ける。思ったより修正箇所が出た。写真を修整し、印刷で色を合わせやすくするため、面付けの製版設計を変更した。
再校でバッチリOKを頂いので、最後はこの再校どおりに印刷を上げれば何の問題もない。とは言え、100%同じに印刷が上がることは世界中どこの印刷会社でも不可能で、最小限の色差で印刷を上げるのだ。だがこの色差という数値管理はあくまでも「全体的に、平均的な」もので、デザイン上の、あるいはお客様の気にしておられるポイントを特に注意して印刷しなければクレームになることがある。
そういう時は印刷の立ち会いをする。そのポイントを印刷オペレーターに伝え、刷り出しチェック、インキの調整指示、またチェック。
そして「これなら自信を持ってOK」という印刷が上がった。いい作品なので製本が上がるのが楽しみだ。