BLOG《セールスディレクターのブログ》

匂いの記憶

diary

中学の時、SL(蒸気機関車)がなぜか好きになった。はっきりとした理由は覚えていないが、SLの写真を撮りに1人木曽福島に日帰りで行ったり、友人と2人山陰に行ったりした。あれから30年以上経った今、またなぜかそんな青春(?)を懐かしく思い出す。
そしてこの夏、思い切ってSLに乗るために山口、津和野旅行に行ってきた。
もちろん今は観光のために保存されたSLが走り、ピカピカに磨かれた機関車で昔の現役当時のSLとは趣きが違うのは残念だがそれでもとても懐かしい再会だ。
重厚な機関車、胸に響く汽笛の音。鉄チャンには何とも言えない喜びを感じてしまう。


この角度からの構図がC57の美しさを表している。ファンでなければ何のことやら分からない!

SLに乗り、駅弁を食べる。写真を撮る。汽笛の音を楽しむ。
しかし、一番どうしようもなく懐かしく当時を思い出させてくれたのは、「におい」だ。
煙のにおい、蒸気のにおい。

人間と言うのは色々な感覚をもって一つのことを記憶し、判断している。
見た目は大事だが、意外に見えないものが心に残るものなのだ。

ネット社会が急速に広がり、見た目やコピーに工夫をこらし商品をPRする。そして問い合わせが入るわけだが、メールの返信だけよりは音を伝える電話。音しか分からないよりは、実際にお会いして表情や身振り、そしてその人自身が持つ“仕事に対する姿勢やモノに対しての価値観”などを感じ取ってもらう。
ネット社会においてドライなつながりが増える中にもこの価値を求めているお客様も必ずいることは間違いない。

だから出来るだけ直接お会いしてお話を伺い、目に見えない自分のメッセージを伝える。ーこれは今もこれからも変わらない営業の基本スタイルでいきたい。SLの煙の「におい」のように、お客様の記憶に残る営業になりたいと思っている。