iPadのアプリの充実度はパソコンを遥かに凌いでいる。何が凄いと言うとまず無料や安価なアプリの種類が多い。で、その機能が驚くくらい仕事に使えるものが出ていて、本来限られたプロと呼ばれる人がする仕事を誰もがマニュアルもなく使いこなしている。
印刷業界でデザインといえばAdobeのIllustratorとPhotoshopが標準アプリの地位を築いているが、価格が高いので誰もが簡単に手に入れて使えない閉鎖的なアプリであることが難点だ。
それに対して簡単に手に入れることができるiPadアプリを2つ紹介したい。どちらもプロのデザイナーさんも使用しているものだが、安価なアプリなので誰もが簡単に楽しめて使えるものです。
ひとつは、Affinity Designer。ベクター系のアプリでIllustratorのようにパスを使ったデータが作成でき印刷用のデータも作れる。iPad用ならなんと2,440円。
Illustrator2020バージョンのファイルも開いて見ることができます!
もうひとつは、Procreate。ペイント系のアプリでPhotoshopで作成するようなグラフィックができる。使用するサイズを設定して作成すれば印刷用のデータになる。iPad用ならなんと1,220円。
プロも絶賛のアプリだが、お絵かきアプリといった軽い使い方しても十分楽しめる価格が嬉しい。
プロでなくても写真を下絵にイラストを描くことができます!
こんな価格でこんなアプリが使えるなんて。
以前大学のお仕事である1人の学生が冊子の1ページをiPhoneでデザインしたデータを印刷したことがあった。
担当の先生は電通にいらした方だったがこう仰っていた。
「今の子は既成概念がなく、想像を超えた使い方をしてくる。」
これからもっともっと想像を超えたアプリが、想像を超えた価格で、想像を超えた人が使いこなしていく時代になっていくんだろうな。