ちょうど１年前の夏、旧軽井沢の別荘地のパンフレットの作成のため現地ロケハンに行った。
庶民が毎日暮らす家より立派なビルトインガレージ付きの建物にきれいなガーデニングを施しているものがあった。聞けばオーナーは１年に２ヵ月くらいそこで生活するそうだ。たった２ヵ月のためにこれだけのことをするということは、あと10ヵ月暮らす自宅という物はどれほど凄い物なんだろう。

写真を撮るため早朝から別荘地をまわった。ジョギングする人、犬を連れて散歩する人、高台から日の出を見る人・・・。さわやかな空気の中で仕事をするのは初めてかも知れない。朝早くのロケハン撮影から、夜遅くまで資料の整理まで、時間こそ長くても全然疲れなかったのは心が癒される環境だったからなんだろう。今年の残暑の中、汗をかきながら、ふと思い出してしまった。

最近届いたお客様からのメールでは、別荘地の売れ行きも予想以上に順調だそうだ。売れ行きが悪いとパンフレットを作ったこちらも責任を感じるので、これは何より嬉しいことだ。
我々の業界では考えられない景気のいい人が確かにいる。