カラー写真の製版と言えばプリントやポジからスキャナーによるカラー分解に変わって、デジカメのRGBデータをCMYK変換するのが一般的になってきた。Photoshopで簡単にCMYKモードに変換出来るので、私にも出来る。完全データと称して入稿されるデータの写真の多くはデザイナーがCMYK変換しているようにも思う。この作業を印刷会社、製版会社に頼めば費用が発生するので、これは発注者にとっては有り難いことのように思えるのだが、そのために写真の上がりが悪いものが結構多く、トラブルになることもある。
なぜか?それはあまりに簡単にPhotoshopで簡単にCMYKモードに変換出来るため、何も考えずに変換してしまうためだ。Photoshopのバージョンによっても違うのでここでの解説は避けるが、一言で言うとCMYK変換はカラー設定によって結果がかなり変わる。プロファイル変換も含めどれだけの人がこの正しい設定や変換をしているのだろうか?私も実はあまりきちんと説明できない。
そういう私たちにいい解説がJAGAT発行のプリンターズサークルに7月号から連載されている。
「マスター郡司のカラーマネジメントの極意」
http://www.jagat.or.jp/color_manage/
書かれている内容はかなり難しいところもあるが、なるほど!というポイントは分かります。デジカメデータを扱う皆さんには是非読んでおいてもらいたいです。
それでも、やっぱり分かりにくい、変換のトラブルが心配だという人はRGBデータのまま印刷会社に任せましょう。下手に触ると色や画質がどんどん悪くなり、こちらでも修復が難しくなるのでご注意ください!