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ニスを印刷する

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印刷の色を大きく分けるとモノクロ印刷、カラー印刷のどちらかになる。モノクロ印刷は墨インキで印刷するので墨ベタとグレーのみで絵柄を再現、カラー印刷は通常、レギュラー4色と言われるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインキ、あるいは特色インキを使用して絵柄を再現する。
これらは全て刷り色としての役割を持つが、刷り色としてではなく使われるインキがある。その中に“ニス”と呼ばれるものがある。「OPニス」「マットニス」「超光沢ニス」など、通常の色インキで印刷した上に「表面保護」や「デザイン効果」などのためにニスを印刷することがある。


例えば、インキが乾きにくい用紙を使用したり、ベタ刷りなどインキの濃度が高い絵柄の時、トムソンや製本の後工程でインキが他の部分に写ったり、擦れたりした跡がつきやすい。仕上がり検品時には問題なく出来ていても、納品後に包装を開けてみると前後の冊子にインキが写ってしまっていることもある。
こういった心配には、ニスを印刷しておくとトラブルを防ぐ効果がある。とても簡単に出来てコストもPP加工より断然安いのがニスのいい所だ。

ただ注意しないといけないのは、ニスは完全に無色透明ではない。ほんの少し黄味があり、ニスを印刷した後は少し色が変わることを考慮しておく必要がある。
それも色インキとニスを同時に印刷した場合と、印刷したインキが乾いてからニスを印刷した場合とで刷り上げの色が違うこともある。


☆こんなに色が変わってしまうことがあるのだ!

「じゃあどんな色になるかって?」
ニス印刷後の色が気になる場合は必ず、ニスなしでの色校正とニスありでの色校正をあげておきましょうね。