BLOG《セールスディレクターのブログ》

糸かがりの上製本

diary

最近、電子書籍が話題になっているがこれは書籍ではなく単なるデータとも言えなくはない。なぜなら、どんな大きなサイズも、どれだけ分厚い本でも1ファイル、ペラペラの冊子でも1ファイル。たくさんのファイルも見た目も同じで、一見しただけでは何か分からない。子供に買った電子辞書に文学作品が100ほど入っていたので読んでみようかと見てみたが、何とも味気ないので読むのをやめた。本というのは内容が大事なのは当然だが、読み終えた満足感も大事だと思う。が、電子書籍にはそれがない。
この満足感で言うなら、ハードカバーの上製本が一番だ。装丁のデザインも1冊1冊が違うし、分厚い本などを読み終えるとある種の達成感もあり素直に嬉しい。
だが、この上製本も最近ではコストダウンのため、綴じ方が“あじろ上製”と言われる、糸でかがって綴じていない(接着剤のみで綴じる)ものが多くなった。製本の強度、開き具合などすべてにおいて、この糸かがりの上製本こそ、本来の上製本だが、その違いの分からない人、知らない人も結構増えてきた。が、私は記念誌など長く残すもの、本自体を1つの作品として作りたいものには“糸かがり”を絶対お薦めしている。
特に手作業で丁寧に作られる本には、電子書籍や機械製本にはない味わいがある。長年お付き合いのある上製本屋さんでは今も手間ひまをかけた製本づくりをしていて、“こだわる”お客様からの注文が来ている。
ちょっと写真で作業を紹介しますね。

<レトロな糸かがり機>

<1冊1冊糸がかがられていく>

<背固め、背貼りも手作業だ>


<最後にハードカバーの表紙を巻く>


<小口、天地の装飾にこんなこともできます!>