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インキ量の調整

diary

印刷機で供給されるインキの量は絵柄によって調整されている。例えばシアンのベタがあるところはシアンのインキをたくさん供給して印刷しないと印刷しているうちに色が薄くなってくる。今の印刷機はデータや版から絵柄の面積を読み取って、供給するインキ量を自動的に調整してくれるが、色合わせが微妙なところは手動でインキ壷の調整をしなければならない。
実際のインキ壷の調整パネルを見ると、絵柄のあるところとないところではこんなに差が出ているのだ。



とは言っても、ここはもう少し濃くしたいとたくさんインキを出す調整をすると、となりの濃くなってほしくないラインにもある程度影響が出てくるので完璧にインキをコントロールすることは難しく限界がある。デジコンやインクジェットプルーフなど実際のインキを使わない色校正と合う訳がない。シビアな色再現をしなければならないのならインキを使った色校正でも、本刷で使う印刷機で印刷する「本機校正」をお勧めします。